2020 Winter Term
PPL204 Public Administration
行政学
  Language of Instruction: J
  西尾 隆 (NISHIO, Takashi)


CREDIT (単位): 3
Period(s)
時限数
Lec.(講義) Sem.(演習) Lab.(実験実習) Exe.(実技) Intensive(集中講義)
3         
Description(概要)
Analyzing the structure and function of modern public administration, the functions and dysfunctions of bureaucracy, and the democratic control of civil service system. Main focus will be on the recent trends of administrative reforms, including politics-administration relationship, civil service reform, privatization, NPM, and administrative accountability.

現代行政の構造と機能、官僚制の生理と病理、公務員の行動様式とその民主的統制について、理論と現実の両面から考察する。とくに我が国の行政改革の動向に注目し、政官関係の改革、公務員制度改革、民営化、透明化、NPM改革、行政責任確保の手段をとり上げる。




行政学は、アメリカではプロフェッショナル教育として主に大学院レベルで教えられるが、ICUではむしろリベラルアーツ教育の一環として位置づけている。災害、感染症、少子高齢化など、社会のさまざまなリスクに対応し、課題を解決するためには、学際的なアプローチと現場の知、官民・公私の協働が不可欠である。行政に関する知識に加え、答えのない諸課題に向き合う姿勢と判断力も養いたい。

 
Learning Goals(学習目標)


1. 現代社会における行政の役割とは何か。福祉国家のサービスの対象が「ゆりかごから墓場まで」といわれるように、行政活動は福祉・教育から、上下水道・道路、産業政策、外交・防衛まで市民生活のあらゆる領域にかかわっている。その影響力と変化、および現代行政のメカニズムへの理解を深め、公務員の担う仕事に対し多面的な見方ができるようにする。
2. 官僚制とは、市民から見ると公共サービスの提供者である一方、自律的に行動し増殖する意志をもった有機体でもある。2009年と2012年の政権交代を通して「官主導から政治主導へ」の移行が進み、安倍政権も、それを引き継いだ菅政権も官邸主導を鮮明にしている。そこで「政官関係」に注目し、行政統制の意義と類型への理解を深める。
3. 全体的な把握と個別ケースの双方から、日本の行政の特質、意思決定のあり方、今後の行政と市民の関係について共に考え、自分の意見をもち、改善の道を探っていきたい。
本コースでは、主に行政学の基礎概念と理論の概要、日本の国レベルの行政の制度と活動を扱い、自治体の行政については「地方自治論」で扱う。
* 今年度はすべて同期のオンライン授業とする。

 
Contents(内容)


* 以下は開講前の予定なので変更もあり得ます。
① ガイダンス/ 行政学への誘い/ 行政とは何だろうか?
② 政治と行政、政治家と官僚
③ 議院内閣制と官僚制
④ 霞が関文化とその行方
⑤ 公務員制度と人事行政
⑥ 人と組織のマネジメント
⑦ 国の意思決定方式
⑧ 社会保障と財政問題
⑨ 行政責任・行政統制と公務員倫理/ まとめ
* 一度ゲストを招く予定。
ブレイクアウトによるディスカッション、グループワーク、学生のプレゼンも行いたい。

 
Language of Instruction(教授言語の詳細)
Lecture:J
Readings/Materials:J & E
Tests/Quizzes/Assignments:J & E
Discussions/Presentations/Other learning activities:J & E
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Communication with the instructor:J & E

 
Grading Policy(成績評価基準)
オープンブックの期末試験をベースに(60%)、クラスへの参加度(20%)と提出物(20%)などを総合して行う。
提出物は中間リポートまたはグループワークの成果、毎週のコメントなど。
ただし半分(5回)以上の欠席は不可とする。

 
Expected study hour outside class(授業時間外学習)
ムードルにアップする文献とテキストはよく読み、リポートやグループワークのために書籍・論文を広く読むこと。新聞・雑誌などで時事問題にも目配りし、興味のあるテーマやイシューの構造の把握に努め、解決策についても考えてほしい。

 
References(参考文献)
<行政一般/ テキスト類>
西尾勝『行政学』有斐閣、2002(新版)
西尾隆編『現代の行政と公共政策』放送大学教育振興会、2016(適宜参照するテキスト)
金井利之『行政学概論』放送大学教育振興会、2020
同 『行政学講義:日本官僚制を解剖する』ちくま新書、2018
森田朗『新版 現代の行政』第一法規、2017
曽我謙悟『行政学』有斐閣(アルマ)、2013
真渕勝『行政学』有斐閣、2009
<各論>
飯尾潤『日本の統治構造』中公新書、2007
新藤宗幸『行政責任を考える』東京大学出版会、2019
同 『官僚制と公文書:改竄、捏造、忖度の背景』ちくま新書、2019
大山耕輔編『比較ガバナンス』おうふう、2011
清水唯一朗『近代日本の官僚』中公新書、2013
西尾隆『公務員制』東京大学出版会、2018
<読み物>
千正康裕『ブラック霞が関』新潮新書、2020
森功『官邸官僚』文芸春秋、2019
前川喜平『面従腹背』毎日新聞出版、2018/ 同・山田厚史『官を語る』宝島社、2018
城山三郎『官僚たちの夏』(改版)新潮文庫、1980 など

 
Notes(注意事項)


 
Schedule(スケジュール)
5/M,6/M,7/M

 
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