2017 Winter Term
PPL204 Public Administration
行政学
  Language of Instruction: J
  西尾 隆 (NISHIO, TAKASHI)


CREDIT (単位): 3
Period(s)
時限数
Lec.(講義) Sem.(演習) Lab.(実験実習) Exe.(実技) Intensive(集中講義)
3         
Description(概要)
Analyzing the structure and function of modern public administration, the functions and dysfunctions of bureaucracy, and the democratic control of civil service system. Main focus will be on the recent trends of administrative reforms, including politics-administration relationship, civil service reform, privatization, NPM, and administrative accountability.

現代行政の構造と機能、官僚制の生理と病理、公務員の行動様式とその民主的統制について、理論と現実の両面から考察する。とくに我が国の行政改革の動向に注目し、政官関係の改革、公務員制度改革、民営化、透明化、NPM改革、行政責任確保の手段をとり上げる。




行政を単に外から眺めるだけでなく、官僚制内の職員集団が一体何を意図し、どんな効果を期待して政策を策定・実施するのか、また何を生きがいとして仕事をしているのか、「同情的理解」を試みる。そのことによって行政活動を身近に感じ、これまで表面的に見てきた行政の実態に肉薄し、その統制と改善に役立つ視点を習得する。

 
Learning Goals(学習目標)


1. 現代社会における行政の役割とは何か。福祉国家のサービスの対象は「ゆりかごから墓場まで」といわれるように、行政活動は上下水道・道路から産業政策、さらに外交・防衛まで、市民生活のあらゆる領域にかかわっている。その影響力と変化、および現代行政のメカニズムへの理解を深め、公務員の担う仕事に対し多面的な見方ができるようにする。
2. 官僚制とは、市民から見ると公共サービスの提供者である一方、自律的に行動し増殖する意志をもった有機体でもある。2009年と2012年の政権交代を通して「官主導から政治主導へ」の移行が進み、安倍政権は官邸主導を鮮明にしている。そこで「政官関係」に注目し、行政統制の意義と類型への理解を深める。
3. 全体的な把握と個別ケースの双方から、日本の行政の特質、意思決定のあり方、今後の行政と市民の関係について共に考え、自分の意見をもち、改善の道を探っていきたい。
* 本コースでは、主に行政学の基礎概念と理論、日本の国レベルの行政活動を扱う。自治体の行政については「地方自治論」で、諸外国に関しては「比較政策論」で扱う。


 
Contents(内容)


* (カッコ内は放送大テキストの関連章)
① 12/11 ガイダンス/ 行政学への誘い/ 行政とは何だろうか?(1, 2章)
② 12/18 政治と行政、政治家と官僚、霞が関文化(1, 4章)
③ 1/15 議院内閣制と官僚制(6章)/ 各省のプロフィール
④ 1/22 公務員制度と人事行政(7章)
⑤ 1/29 【ゲスト】藤原敬氏「森林ガバナンス―日本と世界」
⑥ 2/ 5 人と組織のマネジメント(8章)
⑦ 2/12 国の意思決定方式(11章)/社会保障と財政問題(12章)
⑧ 2/19 【プレゼン+ディスカッション】
⑨ 2/26 行政責任・行政統制と公務員倫理(15章)/ まとめ
* 適宜グループ・ディスカッションやプレゼンも行いたい。


 
Language of Instruction(教授言語の詳細)
Lecture: J
Readings/Materials: J + E
Tests/Quizzes/Assignments: J
Discussions/Presentations/Other learning activities:J or E
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Communication with the instructor: Both J & E

 
Grading Policy(成績評価基準)
期末試験をベースに(7割)、クラスへの参加度と提出物(3割)を総合して行う。
*提出物は中間リポート、ゲストとディスカッションに関する感想とコメント。簡単なクイズも。

 
Expected study hour outside class(授業時間外学習)
210 minutes per week.

 
References(参考文献)
・西尾勝『行政学』有斐閣、2002(新版)(東大→ICU教授、日本のスタンダードテキスト)
・西尾隆編『現代の行政と公共政策』放送大学教育振興会、2016(適宜参照するテキスト)
・曽我謙悟『行政学』有斐閣(アルマ)、2013(新しい教科書の試み)
・森田朗『新版 現代の行政』第一法規、2017(旧版は放送大テキスト)
・原田久『行政学』法律文化社、2016(コンパクトなテキスト。図版が多い)
・村松岐夫『行政学教科書:現代行政の政治分析』(2版)有斐閣、2001(元京大教授)
・真渕勝『行政学』有斐閣、2009(現京大教授、600頁)
以上は概説書。個別研究や読み物などの詳しいリストは授業で紹介する。


 
Notes(注意事項)
行政学の基礎、日本の行政の構造と変化を説明するだけでもかなりの量になるため、クラスの約7割は講義とするが、十分な質疑の時間を確保する。議論や対話も重視したい。
配付物(レジュメ)や関連資料はMoodleにアップする。

 
Schedule(スケジュール)
5/M,6/M,7/M

 
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