日本語/ English
2008年度以降入学者用
メディア・コミュニケーション・文化

LED313   E 3単位   第3学期  
教育と言語実習

このクラスで学生は、ネイティブスピーカーとじかに会話することによって、未知の言語を分析する手法を学ぶ。講義ではなく、教室での実際の体験を通して言語の分析能力を学ぶことが狙い。コース終了後にフィールドトリップを実施することもある。このクラスは、言語を用いる接触や応用言語学を学ぶユニークな体験を提供する。
MCC103   J,E 3単位   第1学期  
カルチュラル・スタディーズ入門

カルチュラル・スタディーズは、しばしば「文化の政治学」として訳される。それは、文化に向けられる批判的な視線がいやおうなく文化と権力の問題にいきつくからだ。文化は、日々の交渉や抗争が起きる<場>でもあり、さまざまな社会的矛盾が露呈する空間でもある。このクラスでは、文化批判の理論として英国において登場し発展してきたカルチュラル・スタディーズの歴史や基本的な概念を学び、私たちの身の回りで日々起きている事象を批判的に考察する方法を学ぶ。
MCC104   J,E 3単位   第2学期  
言語と社会

社会的文脈における言語を研究するために必要な基礎知識を、マクロとミクロの双方の視点から学ぶ。 合わせて言語の変異、相互作用における言語、言語とアイデンティティ、バイリンガリズム、言語政策と 計画、言語とグローバリゼーションなども考察する。開講年度によって、開講言語が異なる。
MCC105   J 3単位   第3学期  
ヒューマン・コミュニケーション原論

コミュニケーション学に関するさまざまな概念や理論を概観し、それらが私たちの日常とどのような関係にあるのかを検討する。
MCC107   E 3単位   第1学期  
通訳入門

通訳を介したコミュニケーションには何が求められ、またどのようにすれば言語や文化の違いを超え「意図された意味」を正確に伝達することができるのか、を探求する。通訳に共通する基本的な理論や考え方を学ぶと共に、媒体や目的の違いによるそれぞれの特徴あるプロセスを理解し、実践の基礎を築く。
MCC108   E 3単位   第2学期  
翻訳入門

トランスレーションスタディーズの基礎的な概観とこの研究領域の鍵となるポイントを見ていく。また講義、議論、研究を通じて、長らく翻訳において議論され、権威を得て常識となってしまった理論に対する新しい視点を考える。翻訳を重要な文化的実践と位置づけ、文化が社会から別の社会へと還流する秘密を紐解くと同時に、翻訳を受け入れる、つまり変化を受け入れることについて理解を深める。
MCC109   E 3単位   第2学期  
メディア・コミュニケーションの基礎理論

メディア・コミュニケーション研究の理論を紹介する。変化するメディア環境のなかで、対人コミュニケーションやマスメディア理論を批判的に学び、読み解く。
MCC211   E 3単位   第1学期  
バイリンガリズムとマルティリンガリズム

毎日世界中では5000近くの言語がつかわれている。地理的・歴史的再構成,移住,自然災害などは,マルチリンガリズムが社会に発生する要因のほんの一部にすぎない。このコースでは主に「バイリンガルであるとは何を意味するのか」,「子供や大人ははどのようにして,バイリンガルになるのか」などの問題を扱う。また,日本におけるバイリンガリズムとバイダイアレクタリズム(bidialectalism)-例えば,日本の中の朝鮮語,沖縄語,タガロク語,英語なども研究する。
MCC212   E 3単位   第2学期  
談話と社会

談話分析とは、「文」より上位の、有機的なつながりのある一連の文章における言語構成パターンの分析である。このコースでは次の様な談話のマクロ文法をとりあげる:夕食の会話、電話での会話、会話の順序、会話のなかのwellの使い方、ah,nanka,er,yer knowなどの使い方。また談話によってどのように社会的現実や知識が構築されるのかなどの理論的問題についても考察する。
MCC213   E 3単位   第3学期  
言語とジェンダー

言語とジェンダーをめぐる諸理論及び研究アプローチを概観する。女ことばや男ことばがどのようなもの か。漫画やドラマのようなメディアでは女の子や男の子はどのように話すのか。言語とセクシュアリティ の関わりとは何なのか。言語と社会的実践との関係を批判的に検討するための分析手段を身につけ、さら にそれを用いて各自が関心を持つコミュニティで収集した言語データを分析する。
MCC214   E 3単位   第1学期  
言語と社会政策

国際社会における言語政策について考察する。とくに、社会政策の影響を受け、同時に影響を与える他の領域、たとえば教育、職場、移民と言語との関係を重点的に学ぶ。
MCC215   J,E 3単位   第3学期  
ヨーロッパにおける言語

ヨーロッパにおいて言語が受けた歴史的/文化的/政治的影響を考察する。言語の社会的そして地域的多様性を視野に入れた上でヨーロッパの諸言語を概観し、教育などの国家的機関における多言語主義の活用を視野に入れて、国際的対話のための政策や実践、英語の役割、言語権利などを論ずる。開講年度によって、開講言語が異なる。
MCC216   J,E 2単位   第2学期  
映画とポピュラーカルチャーにおける言語

映画、テレビ、漫画、そして広告などの一般的なメディアに表れる言語表現を検討する。言語学における科学的な言語概念と、一般的な言語概念を比較する。また、大衆文化に反映されているような言語や話者のあり方に焦点をあてる。
MCC217   J 3単位   第2学期  
日本における言語

日本の諸言語(日本語の諸方言、アイヌ語、現代日本のコミュニティ言語等)の研究を通じて日本における言語の諸相を歴史的、文化的、社会的に考察する。
MCC218   E 3単位   第3学期  
アメリカにおける言語

北米の英語の起源、発達及び特徴の研究を通じて英語の歴史的、文化的、社会的諸相を考察する。合わせて地域的、社会的方言、言語政策、及び英語と他言語との関係も論ずる。
MCC219   E 3単位   第1学期  
言語、政治、メディア

以下のような国際問題において,言語がどのような役割を果たしているかを考察する:言語と自由;言語,戦争,報道,国家の謝罪;言語と日本国憲法;チョムスキーの言語哲学とメディア批判。
MCC231   E 3単位   第2学期  
実践通訳初級

これまで正式な通訳訓練を受けたことがない学生を対象に、聞き取り、メモ取り、チャンキングと順送りの訳出法、等の通訳基礎訓練から実際の通訳の実践までをカバーする。初中級レベルの逐次通訳と入門レベルの同時通訳ができるようになることを目標とする。
MCC232   E 3単位   第3学期  
社会と通訳

人類社会の歴史で通訳者が担ってきた役割や機能、これからの多文化社会で期待される機能等を考察する。言語・文化における多様性が加速する日々の社会生活において必要とされる通訳業務とプロとしての倫理に関する理解を、実践とリサーチを織り交ぜながら深める。
MCC234   J,E 3単位   第1学期  
パブリック・コミュニケーション

話し手、聞き手、通訳者などの立場で、より良いコミュニケーションの担い手となることを目指す。レトリック理論から得られる知見を活かし、目的に合わせて自己の考えを効果的に表現する能力を身につける。また、準備、実施、批評といった一連の活動を通して、コミュニケーションに必要なクリティカルな思考を養成する。
MCC235   E 3単位   第1学期  
メディア通訳

メディアの現場で活躍する通訳者に焦点を当て、彼らの役割や特有の課題を取り上げる。特に国際ニュース・国際ニュースの同時通訳を中心とした放送通訳者の仕事やその世界について、授業における実際のニュース通訳実践と、関連トピックに関してのディスカッションを通して探求する。
MCC236   E 3単位   第2学期  
創造する翻訳

翻訳にかかわる創造的行為とその仕組みの理解を通して、ある情報やアイディアが「翻訳」され、変化する一連の流れを学ぶ。受講者は、小説、マンガ、映画など、翻訳を伴うあらゆる文化的産物に対し、記述方法の研究や比較分析を駆使することによって、その理解を深める。
MCC237   J,E 3単位   第3学期  
メディア翻訳

グローバル化する社会において、多様化するメディアは文化の創造、発信、伝搬においてその重要性をますます増大させている。本コースは、様々なメディアにおける翻訳の新しい機能に注目し、メディアの特質を考慮した翻訳を考察すると共に実践する。
MCC238   E 3単位   第1学期  
社会と翻訳

翻訳という社会的な行為についての概念を学ぶ事を目的とする。ここでの「翻訳」とは異言語・異文化・メディアトランスレーションとして毎日の生活にどのような影響があるか考え、議論する。また、翻訳認識を新たにし、深めるための翻訳実践も行う。
MCC252   J,E 3単位   第2学期  
カルチュラル・スタディーズ I

テクノロジーの発達とともに、メディアは私たちの生活のあらゆる局面において重要な位置を占めるようになった。このクラスでは、私たちの日常意識を編制し、個人や集団の社会的布置に影響を与えるメディア文化の力――ときにはそれは暴力となってあらわれる――を批判的に考察する。自己や他者の表象、メディア空間の編成、オーディエンスの位置、監視や管理といった主要概念を駆使して、学生は身の回りの事象を批判的に観察し、研究する技術を習得する。
MCC253   J 3単位   第3学期  
カルチュラル・スタディーズII

情報、資本、そして人々が国境を越えて自由に移動する現在、従来の国民国家に加えて国際企業や民間団体なども国際舞台における主要なアクターになっている。さらに、電子メディアが地理的距離を無化し、コミュニケーションの密度や速度が加速度的に増大したことから、私たちの経験に幅と奥行きが生まれた。しかし、グローバル化が進行する一方で階層化が進み、不平等な関係が拡大したことも事実である。このクラスでは、グローバリゼーションがもたらす可能性をさぐり、同時にそれがひき起こす様々な問題を文化の側面から学際的に考察していく。
MCC254   J 3単位   第3学期  
ドキュメンタリー・フィルム制作

私たちは主として消費者の立場からメディアに接している。しかし、メディアの生産者の側に立つことで見えてくるものがあるはずだ。身の回りの世界を批判的に観察し、そこで発見したものを、ドキュメンタリービデオ制作を通して、創造的かつ社会性を持った自己表現につなげていく手法を学ぶことがこのクラスの狙い。
MCC255   J 3単位   第2学期  
人権とメディア

メディアが私たちの生活の隅々にまで浸透している現在、その影響は無視できないほど大きくなっている。ここでは、人権や公共性をめぐるメディアのアカウンタビリティについて、プリント・メディア(新聞、雑誌など)の現状を批判的に考察する。
MCC256   J 3単位   第1学期  
メディア研究入門

このクラスでは批判的なメディア研究の最新の成果を取り入れつつ、メディアが私たちの生活にどのような影響を及ぼしているのかを考察する。広い意味でのメディア・リテラシーについても議論する。
MCC257   E 2単位   第1学期  
メディアと多文化社会

グローバル化・多文化状況が進む現代社会におけるメディアの諸問題を批判的に考察するコース。
MCC271   J 2単位   第2学期  
現代コミュニケーション学

コミュニケーションの諸問題について考察する。変化の激しい現代において、どういったコミュニケーション現象が顕著なのか、そしてなぜそうした現象が起こるのかを具体的に分析する。
MCC272   J,E 2単位   第3学期   隔年開講
コミュニケーションと権力

私たちの日常を縛る権力とコミュニケーションの関係を考える。どういう力がコミュニケーション行為にどのような形で作用しているのかを具体的に検討する。
MCC273   J,E 3単位   第1学期  
異文化コミュニケーション

異文化コミュニケーションにおける既存の理論及び研究の検証を通じて、「異文化」との出会いの意味を考えていく。日常にあふれている異質な他者との出会いが、どのようなコミュニケーションを可能、あるいは不可能にしているのかを探る。
MCC274   E 3単位   第2学期  
説得と言語

様々な文化的コンテクストの中で,説得の論理がどう機能するか,また交渉スタイルに対する文化的影響を検討する。学生は,こうした事を踏まえて説得スピーチを行い,かつ交渉の場を想定したシュミレーションに参加する。
MCC275   E 3単位   第3学期  
コミュニケーション・テクノロジーと社会

新旧のコミュニケーション・テクノロジーがどのように採用され、使用されているかを詳細に吟味することで、それらの技術が社会的にどのような役割を果たしているかを分析する能力を身につける。
MCC311   J 3単位   第3学期  
言語と歴史

歴史的観点から言語を考察する。何世紀にも亘る国家概念の構築に、言語の果たした役割とはどのようなものか。時間と共にどのように言語は変化を遂げてきたか、例えば、ロンドンでの言語、江戸時代の言語、500年前に話され、書かれた言語を現代と比較したらどうだろう。人々の読み・書き能力は変化しただろうか。歴史を介して、アジアまたはヨーロッパという視点で見たときに、文化や言語の流れはどのようなものだったのか。書きことばの形態、スペル、発音は変化しただろうか。このコースではこのような問いを検討していく。
MCC312   J 3単位   第2学期  
言語のバリエーション

言語コミュニティ間や言語コミュニティ内の中の言語のバリエーションを研究する基本的な手法を学ぶ。 関西方言やマンチェスター方言、教会のお説教やインターネット上のチャット、政治家の演説やコメディ アンのジョーク。このコースでは言語使用の中の地理的、社会的、文体的差異の異なりについて検討して いく。データ収集・分析・解釈の方法を習得し、こうした方法論の技術を使ってフィールド調査を行う。
MCC313   E 2単位   第3学期  
リテラシー、社会、発展

読むことと書くこととは文明社会の基礎である。このコースは、社会におけるさまざまな書記(ライティング)システムの言語学的な比較、国レベルまた地域レベルの発展におけるリテラシーの役割を分析する。リテラシーにおけるジェンダーの問題などについても扱う。
MCC331   E 3単位   第3学期  
実践通訳上級

基礎的な通訳訓練を受けたことがある学生を対象に、より高度な通訳技能の演習と実践を逐次通訳とメモ取り、同時通訳、ウィスパリング、サイト・トランスレーション等を中心に行う。またプロの通訳者の倫理に関しても、その意識を高める。
MCC351   J 3単位   第1学期  
カルチュラル・スタディーズIII

これまでに学んだカルチュラル・スタディーズの諸理論を活かして、グローバルシティ・東京のさまざまな側面をあぶり出すことがこのクラスの目的。従来の社会学、人類学、都市論や地理学の成果にも学びつつ、学生はフィールドワークを通して、人や情報やイメージが交錯する都市・東京を多面的に観察し、分析する方法論を鍛え上げていく。ここではさらに、ポピュラーカルチャーやストリートカルチャー、ファッションや音楽、NGOや市民運動の動向などにも目を向けることによって、変化し続ける都市の現在と未来についても考察する。
MCC371   E 2単位   第3学期  
グローバル社会におけるコミュニケーション

新しいコミュニケーション技術によって、地理的な境界をこえつつ、より迅速かつ広範囲のコミュニケーションが可能となりつつある。本コースでは、諸理論の検討および地球規模での趨勢の分析とを通して、グローバー社会においてコミュニケーション技術がいかなる役割を担っているのかを考察する。
MCC372   J 3単位   第1学期  
コミュニケーション学の人文学的アプローチ

コミュニケーション学で使われる主要な研究アプローチのうち、特に人文学的(定性的、解釈的、批判的)なものに焦点を置き、その理論および実践を学ぶ。コミュニケーション専攻の学生がさまざまな人文学的研究方法を身に付け、文献をクリティカルに読みこなす力を養い、その学びを卒業論文の執筆等に活かすことを目標とする。
MCC373   E 1単位   第1学期   隔年開講
異文化ビジネスコミュニケーション

春休み期間中の1週間開講の集中講義。南カルフォルニア大学(USC)の学生との共同プロジェクトで、冬学期に開講されるコミュニケーション論特別研究II (MCC 382) の中で扱うCOIL (Collaborative Online International Learning Project) を通じて進めるため、 MCC 382は必修。 受講生は、集中講義の前半において冬学期を通して進めてきたそれぞれのグループプロジェクトのまとめとプレゼンテーションをおこなう。後半は4つの日本企業を訪れ、グループプロジェクトの成果についてプレゼンテーション。
MCC381   J 3単位   第2学期  
コミュニケーション論特別研究 I

コミュニケーションの基礎的な講義を一通り履修済みの学生のためのコース。コミュニケーションの中の特別に選定された分野を扱う。
MCC382   E 3単位   第1学期  
コミュニケーション論特別研究 II

コミュニケーションの特定分野に関して専門的研究を行う。
MCC384   J,E 3単位   第2学期  
メディア論特別研究

私たちとメディアをメディアを取り巻く状況を視野に入れながら、メディア論の特定分野に関してテーマを設定し、専門的で高度な研究を行う。
MCC385   E 3単位   第2学期  
翻訳特別研究

翻訳研究における優れた理論や新展開に注目し、社会においてそれらがどう適用されるか考察する。MCC108翻訳入門は必修。
PPL208   J 3単位   第3学期  
マスメディアと公共政策

民主社会では「世論」が公共政策の決定に変化をもたらす。その「世論」形成ではメディアが大きな影響力を持つ。そこで、政府の方針とメディア報道の相互関係を憲法、安全保障政策、原子力政策などを題材に解説する。
QPFD408   J,E 2単位   第3学期  
メディアと権力

権力が作動する〈場〉において、メディアがどのように関わっているのかを批判的に検証することがこのクラスの主たる目的である。学生は、メディア論や文化研究の分野における最新の理論や研究方法を学んだ上で、それぞれテーマを設定し、既存の枠組みにとらわれない新しい視点や方法論を導入した研究プロジェクトを作成する。さらに、実践の方向性を探るために、新しいメディア(インターネットなど)の限界や可能性についても考察を深める。
QPFD409   E 2単位   第3学期  
言語と言語学

このコースは一般言語学の基本的な概念に焦点をあてる。言語の性質、言語と心理、民族言語学、言語とライティング、方言、言語接触、言語変化、バイリンガリズム、談話分析、プロパガンダ、言語と国家、等のテーマを含む。このコースでは現代の言語学、社会言語学と社会における言語を研究するための基礎を分析する。
STH391   3/(9)単位   第1、2、3学期  
卒業研究

論文指導教員の指導のもとに、各自のメジャー分野に関連した主題を選び、一年間の考察・研究調査・記述の集大成として、卒業論文を作成する。第4年次に必修。