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2008年度以降入学者用
経済学

DPS203   J 2単位   第2学期  
開発のマクロ経済学

途上国の開発問題を、マクロ経済学の手法を用いて分析する。具体的には、開発経済理論の変遷をまず辿った後、経済成長論、一時産品輸出と交易条件、輸入代替工業化戦略、国内貯蓄と金融仲介、対外債務危機、オーストラリアモデル等のトピックを扱う。マクロ経済学原論を履修してあることが望ましい。
DPS204   J 2単位   第1学期  
開発のミクロ経済学

途上国の開発問題を、ミクロ経済学の手法を用いて分析する。具体的には、経済発展の概念、貧困の測定、二重構造、農村都市間人口移住、人口増加、教育と開発、プロジェクト評価、農民のリスクシェアリング、農地改革と緑の革命等のトピックを扱う。ミクロ経済学原論を履修してあることが望ましい。
ECO101   J,E 3単位   第1学期  
マクロ経済学原論

国民所得、総生産、雇用、財政・金融政策の効果など、マクロ経済学の基礎を学ぶ。経済学の上級コースへの準備。
ECO102   J,E 3単位   第3学期  
ミクロ経済学原論

伝統的なミクロ経済学(価格理論)の基礎部分、およびその応用例を幅広く学ぶ。取り扱うトピックは、 市場と需要・供給、市場均衡、消費者の行動と効用最大化、生産者の行動と利潤最大化、市場の失敗(不完全競争、不完全情報、外部性、公共財)と経済政策、税と補助金、所得分配 などである。
ECO103   J,E 3単位   第1学期  
経済と経営のための統計学

統計分析は社会科学における数量分析の基本的な手段である。このコースは、経済統計や計量経済学の履修のための予備的コースである。最近のコンピュータ・サイエンスの発達により、統計分析は主にコンピュータにより可能になる。実際の経済統計データを使って、データ分析、コンピュータ・シミュレーション、標本分布の数理分析、数量モデル分析などを講義とコンピュータ実験によって行う。
ECO211   J,E 3単位   第2学期  
計量経済学

経済理論を統計的に検証する初級の計量経済学理論と応用。単回帰分析、重回帰分析そして誤差項の問題を解決する様々な一般化最小二乗法までとする。経済と経営のための統計学を既修のこと。
ECO213   J 3単位   第2学期  
経済学のための数学入門

中級レベルのミクロ経済学・マクロ経済学を学ぶために必要な数学を学ぶ。内容は、関数、集合(の基礎)、極限、微分、偏微分、最適化(未定乗数法による解法等)、積分(の基礎)、確率統計(の基礎)である。経済学からの事例を使用するため、マクロ経済学原論、およびミクロ経済学原論の既修が望ましい。
ECO214   E 3単位   第2学期  
数理プログラミング入門

経済学、経営学、政治学、社会学の分析ツールとして線形代数と微積分を学び, 線形と非線形の最適化問題に応用する。また、計算過程についてOctave (Matlab) プログラミング手法を学び、数値解析の実践的な経験を積むことができる。
ECO231   J 3単位   第1学期  
ゲーム理論

基礎レベルのミクロ経済学の分野のうち、近年発展してきたゲーム理論、 および情報の経済学を学ぶ。取り扱うトピックは、 ゲーム理論においては、ナッシュ均衡、クールノー/ベルトラン/シュタッケルベルク競争、繰り返しゲーム、バーゲニングと交渉など、情報の経済学においては,不確実性とリスク(保険市場)、情報の非対称性、モラル・ハザードと逆選択、スクリーニングとシグナリングなどである。ミクロ経済学原論を既修のこと。
ECO232   J,E 3単位   第2学期  
中級マクロ経済学

中級のマクロ経済理論。消費、投資、貨幣需要の理論と金融、財政政策問題への応用。経済成長現象に関する諸学説を説明する。マクロ経済学原論、およびミクロ経済学原論を既修が望ましい。
ECO233   J 3単位   第3学期  
中級ミクロ経済学 I

中級レベルのミクロ経済学のうち、伝統的な経済理論(価格理論)を学ぶ。取り扱うトピックは、 消費者理論(効用最大化、費用最小化、双対性など)、生産者理論(利潤最大化、費用最小化、生産技術の集計、長期と短期など)、厚生経済学(パレート最適性、社会的厚生関数、外部性、公共財など) である。ミクロ経済学原論、および経済学のための数学入門を既修のこと。
ECO234   E 3単位   第3学期  
金融の理論と政策

金融の基本的な仕組みと働きを,金融理論、金融制度および金融政策を関連させて総合的に学ぶ。具体的なテーマとしては、中央銀行や金融政策の実施などがある。マクロ経済学原論を既修のこと。
ECO254   E 3単位   第2学期  
産業組織論

不完全競争下での企業行動について、ミクロ経済学(価格理論・ゲーム理論)の知識を用いて分析する。取り扱うトピックは、売り手と買い手の独占、複占(数量競争および価格競争)、差別化と互換性、参入阻止、立地選択、タイミングの選択、投資と研究開発、垂直統合、混合寡占などである。ミクロ経済学原論、およびゲーム理論を既修のこと。経済学のための数学入門の既修が望ましい。
ECO255   E 3単位   第1学期  
国際金融論

国際金融制度の異同を念頭におきつつ,金融と貨幣の理論的学習を中心とし,各国中央銀行の機能,国際金融の歴史と理論を総合的に学習する。各国経済構造と資本移動,国際収支にも触れる。マクロ経済学原論を既修のこと。
ECO256   E 3単位   第3学期  
国際貿易

国際経済の基本的枠組、比較優位の理論、産業構造と国際貿易、ヘクシャー・オリーン理論、資本移動論などを中心に講義する。ミクロ経済学原論を既修のこと。
ECO257   J 3単位   第1学期  
労働経済学

最近の労働経済学を学ぶ基礎を教える。
ECO258   J 3単位   第3学期  
法と経済学

このコースの目的は、組織の内部構造や契約を含む法と経済システムを理解することによって、市場経済に固有の現象や問題を明らかにすることである。
ECO259   E 3単位   第2学期  
金融市場と金融機関

金融システムを総合的に学ぶ:貨幣、金融機関、金融市場。金融システムの役割とその構造および運営について紹介する。具体的なトピックとしては、債券市場、株式市場、金融機関、これらの市場や機関の規制が含まれる場合がある。マクロ経済学原論を既修のこと。
ECO260   J 3単位   第3学期  
公共経済学

公共経済学とは、政府や公共部門が行う経済活動を分析する学問である。この講義の目的は、政府はなぜ必要なのか、税金はどのように課税するべきか、公共投資はどのように行うべきか、地方分権はどう進めるべきか、といった政府の行政や財政の諸問題について学ぶことである。
ECO261   J 3単位   第1学期  
財政学

現代国家の財政に適用しうる一般原則と政策決定に関する基礎理論。マクロ経済学原論,ミクロ経済学原論を既修のこと。
ECO262   J 3単位   第1学期  
都市経済学

住宅、土地、交通、環境、財政、ホームレスなどの都市で生じる諸問題を都市経済学の観点から分析する。
ECO263   J 3単位   第2学期  
日本経済論

戦後日本経済の様々な問題点について、マクロ・ミクロ経済理論を用いて分析する。
ECO311   J,E 3単位   第3学期  
応用計量経済学

経済理論を統計的に検証する中級の計量経済学理論と応用。パネル回帰分析、非線形回帰分析、質的変数回帰分析、時系列モデルなどである。計量経済学を既修のこと。
ECO312   E 2単位   第1学期  
マクロ経済モデリングと シミュレーション

動学マクロ経済学に用いられる数学として定差方程式と微分方程式を学び、動学最適化の理論として最適制御理論、世代重複モデルと動的プログラミングを学ぶ。応用として実質景気循環(RBC)モデルと動学的確率的一般均衡(DSGE)モデルのSimulationと推計についての基礎を学ぶ。また、Octave (Matlab) プログラミング手法を学び、数値解析とシミュレーションの実践的な経験を積むことができる。
ECO331   J 3単位   第2学期  
比較経済理論

最新の理論を含めて,経済理論の比較検討を行う。マクロ経済学原論、ミクロ経済学原論を既修のこと。
ECO332   E 2単位   第3学期  
経済成長における知識と制度

経済成長の動力と付随する問題について学ぶ。特に、制度問題、貧困問題、人的資本及び教育問題、国家の競争力、イノベーション及び企業のガバナンス、国際貿易とグローバリゼーション、環境問題などについて分析する。ミクロ経済学原論を既修のこと。
ECO333   J 3単位   第1学期  
中級ミクロ経済学 II

中級レベルのミクロ経済学のうち、ゲーム理論と情報の経済学を学ぶ。取り扱うトピックは、 ゲーム理論においては、 様々な均衡概念(NE、 SPNE、 PBE、 Sequential eqm.)とゲーム理論の応用例としての不完全競争、情報の経済学においては、 不確実性と資産市場(資産の理論価格)、情報の非対称性とインセンティブ・メカニズム などである。中級ミクロ経済学 I、 およびゲーム理論を既修のこと。
ECO334   J 3単位   第3学期  
マクロ経済理論

経済・金融の諸問題をマクロ経済学の視点から理解する。
ECO351   J 2単位   第1学期  
アジア経済開発分析

アセアンおよびアジアNIESを中心として、これら諸国の経済開発の展望と理論的分析を行う。比較論的な角度から、開発の阻害要因を分析し、政策立案に必要な総合的研究の基礎を準備する。
ECO352   J 2単位   第1学期  
現代アメリカ経済

世界経済全体に大きな影響を及ぼしつつある現代アメリカ経済について学ぶ。ミクロ経済学原論およびマクロ経済学原論を既修のこと。
ECO353   J 3単位   第1学期  
費用便益分析

費用便益分析(CBA)は政府に公共投資を行うか否かの基準を与える。この科目は、CBAの根拠、方式、実際の使い方への入門である。トピックは次を含む。当該市場および関連市場における費用と便益の計測、将来の費用と便益と割り引き、および社会的割引率。中級ミクロ経済学I,IIを既修のこと。
ECO354   J 3単位   第3学期  
環境経済学

経済学の観点から環境政策の展望を行う。環境経済学の原理、大気汚染、ゴミ処理等のトピックを含む。ミクロ経済学原論を既修のこと。
ECO360   J 2単位   第1学期  
アジア経済特講

現在急速に発展しつつあるアジア諸国の経済を学ぶ。対象国は年ごとに定める。ミクロ経済学原論およびマクロ経済学原論を既修のこと。
ECO361   E 2単位   第3学期  
企業経済学

ミクロ経済単位としての企業の生産, 利益最大化と費用最小化の過程で発生する様々な企業経済活動について考察する。特に企業の生産性、設備投資、稼働率、技術開発、R^&D, 利益配分などの企業の経済活動を、ミクロ・マクロ経済環境の中で理論とともに実証分析を取りいれながら、現実の企業の経済活動を考察する。実例として世界の企業データを用いた計量分析も紹介する。短期分析とともに、長期における企業経済の動学についても学ぶ。特にCorporate Governance はこの企業経済学の重要な分野として取り上げる。
ECO381   E 3単位   第1学期  
経済学特別講義 I

経済学に関する特別の講義で、テーマによっては高度な内容となる場合もある。
ECO382   E 3単位   第2学期  
経済学特別講義 II

経済学に関する特別の講義で、テーマによっては高度な内容となる場合もある。
ECO383   J 2単位   第1学期  
国際経済特別研究 I

国際経済学の理論と制度的研究におけるすぐれた文献を広く理解する。国際金融の諸問題とくに累積債務のように、金融、開発の広い分野にまたがる問題に関する文献を積極的に渉猟する。
ECO384   J 2単位   第3学期  
国際経済特別研究 II

諸国間の貿易はなぜ行われるかを明らかにし、政府の貿易政策の諸形態とその機能を理解する。為替、数量規制などの国際収支対策や資本移動に関する政策を実例に則して理解する。経済統合や特恵制度をも含め、南北問題などの国際協調政策にも触れる。
MTH101   J 3単位   第3学期  
微分積分学Ⅰ

数学入門の続きとして,1変数関数および多変数関数の微分積分学を学ぶ。1変数関数の微分積分、連続性,偏微分,極値問題, 多重積分など。高等学校での数学III または,数学入門と同程度の知識を前提とする。毎週講義2時限,演習2時限。
MTH102   J,E 3単位   第1、2学期  
数学入門

微積分を中心に,大学数学に必要な基礎概念を学ぶ。高校数学の既修を前提としない。毎週講義2時限,演習2時限。
MTH103   J,E 3単位   第2、3学期  
線形代数学 I

J: 線形代数学の基礎を学ぶ。平面,空間のベクトル,内積,外積,行列,階数,行列式,連立1次方程式の解法,行列の固有値,固有ベクトル,および平面,空間上の線形写像の行列表示などを取り扱う。毎週講義2時限,演習2時限。 E: 線形代数学 I(J)とほぼ同一の内容を英語のテキストを用いて英語で講義する。毎週講義2時限,演習2時限。
MTH211   J 2単位   第1学期  
微分積分学Ⅱ

多変数関数の微積分に関する必要なトピックスも含め、ベクトル解析を中心として学ぶ。ベクトル値関数の微分,線積分,面積分,ストークスの定理,ガウスの定理, ポテンシャル場など。毎週講義1時限,演習2時限。微分積分学Iを既修のこと。
MTH212   J 2単位   第2学期  
1変数複素関数論

複素関数の微分積分学を学ぶ。複素関数の微分と積分,整級数,留数解析,解析接続など。毎週講義1時限,演習2時限。微分積分学を既修のこと。
MTH213   J 2単位   第3学期  
微分方程式論

微分方程式の基礎を学ぶ。線形常微分方程式,解の存在定理,固有値問題など。毎週講義1時限,演習2時限。微分積分学を既修のこと。
MTH231   E 2単位   第3学期  
線形代数特論

線形代数学 II の続きとして,さらに詳しく線形代数のトピックについて学ぶ。固有値,固有ベクトル,行列の数値的対角化および標準形,二次形式など。毎週講義1時限,演習2時限。線形代数学 II を既修のこと。
MTH233   J 2単位   第1学期  
線形代数学 II

線形代数Iの続きとして,ベクトル空間の一般論を学ぶ。複素ベクトル空間を含む一般のベクトル空間、1次独立性、線形写像とその行列表示、計量空間など。毎週講義1時限、演習2時限;線形代数Iを既習のこと。
QPFD401   E 2単位   第1学期  
上級計量経済学

統計分析の授業を終えた学生と重回帰分析の理解ができる学生を対象に、中級の計量経済学を教える。時系列分析(time series model)、パネル回帰分析 (panel regression)、同時方程式分析(simultaneous equation analysis)、質的変数回帰モデル(qualitative variable regression)などを教える。特に、確率分布理論では、既存の様々な確率分布とともに、Bayesian 計量経済学の基礎であるBayesian確率理論を教える。その例である Gibbs samplerを紹介し、さらにMCMC (Markov Chain Monte Carlo) 理論も紹介し、Bayesian 計量経済学の理解を高める。
QPFD411   E 2単位   第2学期  
マクロ経済学

マクロ経済学と分析方法を学ぶ。
QPFD412   E 2単位   第2学期  
ミクロ経済学

ミクロ経済学と分析方法を学ぶ。
QPPE507   E 2単位   第1学期   隔年開講
国際金融政策

このコースでは国際金融政策の分析に必要な手法を学ぶことができる。特に異なる為替体制下におけるマクロ経済政策の国際的な影響に焦点を当てる。ヨーロッパの金融統合と欧州通貨統合の構成、アジアにおける金融統合の動きとアジア通貨統合の可能性についての議論、金融グローバル化の費用対効果と開発途上国と先進国間での相違、最近のラテンアメリカ、東アジア及びロシアでの金融危機からの政策的な学び等のテーマを含む。
QPPE508   E 2単位   第3学期   隔年開講
国際貨幣金融

貨幣および金融制度とくにその国民経済への影響を近代経済理論および経済政策との関連で扱う。
QPPE509   E 2単位   第1学期   隔年開講
国際貿易政策

国際収支調整、直物および先物為替、資本移動、関税、国際流動性および国際経済協力の機構的問題を含む国際経済統合などを扱う。
QPPE515   E 2単位   第3学期   隔年開講
上級マクロ経済学

上級のマクロ経済学理論。このコースでは、消費、投資、貨幣需要、貨幣供給、経済成長、景気変動、及び、経済政策の諸理論を学ぶ。
QPPE516   E 2単位   第3学期   隔年開講
上級ミクロ経済学

上級のミクロ経済学理論。I.一般均衡理論のフレームワークでの価格、賃金、地代、利子および利潤の理論。II.経済政策の実行と評価に関する規範的経済理論。
STH391   3/(9)単位   第1、2、3学期  
卒業研究

論文指導教員の指導のもとに、各自のメジャー分野に関連した主題を選び、一年間の考察・研究調査・記述の集大成として、卒業論文を作成する。第4年次に必修。